大切な人
「……彩希、あたし晃輝と図書館まわってくるから、周ちゃんといて?」
あたし…美佳に気を使わせちゃって……何やってんだろ……
「わかった、ありがとう」
美佳が晃輝の手を引いて図書館の奥に進んでいく。
それを見ているのが、すごいつらくて、腹が立った……
でも、1番――――――――
嫉妬してる自分に、腹が立った……
「彩希」
周ちゃんの方を振り向いた瞬間、周ちゃんに抱き寄せられた。
「周ちゃ…「無理すんなよ」」
ドキンと胸がはねる。周ちゃんには……わかるの?