大切な人
「…………はい、じゃあ男女2人ずつで班つくってー」





「晃輝っ!!!」





真っ先にその名前を呼んだが………





その時、すでに晃輝は西野さんとペアを組んでいた―――――――――







嘘でしょ………





やだ……今すぐとめなきゃ……!!!





「晃輝っ……!」





そう言って晃輝のもとへ走ろうとしたその時――――――





「吉澤さん」





「神崎君……」





クラス1の爽やか王子、神崎翔君だった





「な、何……?」






「俺と、ペア組まない?」






そう言ってにっこりと微笑んでくる神崎君。






嬉しいけど、今は………






「ごっ……ごめっ……あたし、晃輝と……」







「廊下で、泣いてたよね?」







「えっ……………」
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