大切な人
「なんで神崎君がその事を………」






じゃあ、あの時の西野さんとの会話も聞かれてたってこと……?






「先生に頼まれて資料室に資料おきにいったら、ちょうど吉澤さんがうずくまって泣いてて……俺、どうすればいいかわかんなくてさ……」






「あ、そっか……」






会話が聞かれてなかったのは安心だけど、泣いてるとこ見られたなんて……






それもよりによって爽やか王子神崎君に……






「は、恥ずかしい……」






「あははは、気にすることないよ。俺だって泣きたいときは泣くし」






「えっ!?そうなの~!?」






神崎君とも少し打ち解けてきて、話が弾んでた、






その時――――――――――







「ねぇ、神崎君、吉澤さん」














今、1番聞きたくない人の声が―――――――














西野さんの声が、した――――――――――
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