大切な人
「えっ………」






なんでこういう時に限って意見が合っちゃうんだろう………






西野さんがぎろりとこちらを睨むと、晃輝に耳打ちをしていた。






そんなにダメかな………そんなに……






そんなに晃輝と共通点があったらダメ……?






「じゃ……じゃあ意見をそろえて……まず、ショッピングから行って……」






神崎君が地図に丸をつけながら話を進めていく。






でも西野さんは全然聞く素振りも見せず、自分の髪の毛をいじってる。






晃輝はなぜかニヤニヤしながらあたしと神崎君を見比べていて………






「はぁ…」






思わずため息が出てしまう。






なんでこんなにやる気ないんだろ……








あたし、この班で大丈夫かなぁ…………
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