大切な人
結局、次の日もその次の日も返事はできず、もやもやしたままだった。






気まずくて話しづらいし……修学旅行のこと決まらないし……。






どうにかしなきゃダメだな……!






「美佳!」






あたしは帰り道、とりあえず美佳に一通りのことを話した。






「ダメよ!!!断りなさい、絶対!!!」






そんなにきつく言わなくても……。






「それじゃあ神崎君が可哀想よ!さっさとフってあげなさい!!!」






いや…それが無理なんだって……。






美佳に相談しても、余計に悩むだけだった……。






美佳と別れて、とぼとぼと家に帰っていると、携帯が鳴った。
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