大切な人
「あっ、そういえば今日、転入生来るんだって!しかも男子!」





「えっ…」





もし晃輝だったら…





「イケメンだといいな~!」





ウキウキしている美佳とは反対に、あたしはイケメンなんてどうでもよかった。





「うん、そうだね……」






あたしの頭の中は晃輝のことでいっぱいだった。






ガラッ





「みんな席着いてー」





「あっ、先生来た!バイバイ、彩希!」





そう言って美佳は自分の席に戻っていった。






「えー、ホームルームを始める前に、転入生を紹介します」





美佳があたしの方を振り向いて、少しウインクをした。





ガラッ





入ってきたのは、長身で顔も整っている…





え…?






「晃輝…?」








< 8 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop