大切な人
ううん、見間違いなんかじゃない





何年経っても忘れたことなんてなかったよ。





「晃輝…晃輝だよね?」





あたしの呟きは晃輝に聞こえたかわからない。





でも晃輝はあたしの方を見て、にっこり微笑んでくれた。






晃輝だ…





溢れる涙が止まらなくて、必死にブレザーの袖で拭った。




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