太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「え、え?

買ってくれんの1つじゃなかったけ?」


不思議そうな、嬉しそうな、複雑な顔をして

尋ねてきた。


「ばか、全部やるわけねーだろ。

半分こだよ!」


コツン、と拳を軽く彩夏の頭に当てた。


彩夏はそれにびくともせず、


「…半分こ…」


と呟いては


口角をあげて笑みを溢した。

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