太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
絶え間なく吹きしきる冬の風は
俺達の肩を震わせた。
「さささっさっ寒いっっ…!!」
「うおお…、これは寒いな」
二人とも先程から自分の手を必死で擦り、
温かさを求めていた。
「ん、手繋ぐか。」
俺は言うと彩夏に片手を差し出した。
すると彩夏は俺の手を見ながら
「-っはあ!?
陸なんかと繋ぐわけないじゃん!」
と声を張り上げ、全力で拒否をした。
「なっ…何だと!
無理矢理繋いでやる…!」
そして、差し出した自分の手で彩夏の手を
救い上げるように掴んだ。