太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
いやいや、

何女々しい事考えてんだ、私!


「早く帰ろう!」


気持ちを入れ換えるようにキッと陸を見つめて

繋がれた手を引いた。


「どうしたんだよ。」


「何でもないし!!」


私は怒ったような口調で答える。


急に手を引っ張る私に陸は不思議そうな顔をし

ていて。


「うお、

そんな怒んなって、彩夏」


陸は何故か機嫌の私を宥めるように、私の頭に

軽く手のひらを乗せた。



「~!!」


熱くなるな。


違う。


絶対違うから。




好きなんかじゃないから。




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