太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
第二章
過去の記憶【陸side】
【陸side】~過去の記憶~
“ほら、もう大丈夫。
頑張ったね。”
養護施設に入った俺は元気にやっていた。
施設には俺より小さい子がたくさんいて、
そいつ達の面倒を見るのも割りと楽しかったんだ。
「ただいまー」
「おかえりなさい、陸今日早いねー」
「うん。HR 早く終わったから。」
玄関で俺を迎えてくれたこの女性は
瀬戸 朝日(せと あさひ)。
22歳にして、この養護施設の母親をやっている。
そして俺に光をくれた大事な人。