太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「わっ!」

瞬間、朝日は俺を抱き寄せた。


そのまま優しく俺の頭を撫でて


「もう、陸はすぐ我慢しちゃうんだから」


そう言った。


「私にくらい甘えなっ」


少し間を開けてから俺の耳に優しく笑うその声

が聞こえてきた。




安心感でいっぱいになった俺は無言のまま


泣き崩れた。


朝日はずっと暖かい言葉を俺にかけていてくれた。






でも


このままじゃだめなんだ。



早く大人になって朝日を、弟たちを、この家を



守れるようになりたい。












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