太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「むっ無理だし!どう見ても怪しい…っ!」


そう戸惑いを覚えながら必死に言う。

すると

「ははっそれもそうだな、」

なんて笑い出す。


…何だか不思議な人だ。


普通の人なら“両親が居なくて、いまの家でも

孤立”なんて聞かされれば「頑張れ」としか

言わないのに。


「それじゃあ、飯だけ食ってけ!

料理には自信あるからな、」


「だからっ!行かないってば!」


そう断った、断ったはずなのに。


男は私の手を掴んで帰宅しようと歩きだした。


「えっ!?

ちょっ…ちょっと!」


私は立ち止まる。




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