太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
『あんた、無断でどこ行ってたのよ。』


冷たい声。


その声で表情まで予想出来ることが


余計に胸の鼓動を速くさせた。



「家の近くの養護施設に泊めてもらってて…っ」




『へえ。……じゃあもう帰って来なくて良いわよ。邪魔なだけだしね』






「………ッ!」






言葉が出なくなった。




やっぱり




叔母さんは私を必要としてくれてなかったんだ。



『じゃあ、真広に荷物持っていかせるから。

切るわよ。』


「おっ叔母さん…!」



思わず私は電話を切ろうとする叔母さんを呼び止めた。



「…叔母さんはっ…、



私が嫌いなの?」



『ええ。』



叔母さんは一言そう言い放ち、電話を切った。



私はもう頭が回らなくなり、目を見開いてそのまま立ち尽くしていた。






“邪魔”







それだけが、



その言葉だけが



頭に残ったままでいた。






「彩夏?電話もうしたか?」


陸…!



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