太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
心配させちゃダメだ。


平気。


泣くのを我慢すれば良いだけなんだから。



「うん。叔母さんのとこの息子が届けてくれるって…!」


私は無理矢理笑顔を作って陸のほうを向いた。



でも苦しみを堪えれば堪えるほど、


私の手は震えていった。



「彩夏」

「…え」




ぐいっ



陸は私を抱き寄せた。



「いきなりっ、何すんだよ…っ」



そう言いながら力を込めた手で陸の服を掴み、




こらえていた涙を流した。




「お前はここに居れば良い。


いつか、分かり合える日が来るから。」




「~!!」




同情の言葉じゃない。



ここに居ろって言ってくれる。笑ってくれる。






何で陸はいつも私の欲しい言葉をくれるの。






「元気出せ!な?」


そう言って陸は私の頭を荒っぽく撫でた。




ばか。ばかばかばか!!




そういうとこが好きなんだよ。






ばか!!





ピンポーン



「誰だ?こんな朝に…」








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