太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「ふーん。ここに住んでるんだ。」


「…うん」


「このまま母さんから逃げる気?」



-…!


今、真広には会いたくなかった。





常に冷静でハッキリ言葉に出す性格、

それでいて全てを見透かされそうな




冷たくて鋭いつり上がった目。




「わっ私、帰りたく…ない…っ!」


真広から目を背けて必死にそう言った。




「へえ。



気に入らないな。」



「-…」



「まあ良いけどね。


また細かいもの何回かに分けて持ってくるから。」



真広はそう言い残して陸のほうを睨んで帰った。




「彩夏、あいつ本当に身内なのか、

愛想の悪い奴だな」


陸は睨まれたからかムッとしながら聞いた。







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