太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「わっ」
両手いっぱいに洗濯物を持ったのが
裏目にでたようで、
案の定
前が見えず混乱して足を滑らせてしまった。
ドサッ
「痛ーっ!」
腰を強く打ちつけてしまい、しばらく立てそうにはなかった。
「だから俺に半分貸せって言っただろ。」
苦笑いでそう言った陸は私に“つかまれ”と
手を差し出した。
「いい!一人で立てる!」
「お…おお、そうか」
また変な意地を張っちゃう私。
「…?何これ?写真…?」
陸から顔を背けようと横を向いた拍子に
小さな写真たてが手にあたった。
その写真に写るのは
10人に満たない小さな子どもと一人の女性。
「これ養護施設に皆居たときの写真なんだ。
この人が俺の好きだった人。
死んじまったけどな。」
この人が
陸の好きな人。
「聞いてもないのに、何勝手に喋ってんの!
キモい!」
悔しい。
こんな大人の人が好きだったって。
陸の事を励ましたり、頼りにされたりしてたんだよね。
私は何もできてない。
私の事を励ましもらってるだけで…-
両手いっぱいに洗濯物を持ったのが
裏目にでたようで、
案の定
前が見えず混乱して足を滑らせてしまった。
ドサッ
「痛ーっ!」
腰を強く打ちつけてしまい、しばらく立てそうにはなかった。
「だから俺に半分貸せって言っただろ。」
苦笑いでそう言った陸は私に“つかまれ”と
手を差し出した。
「いい!一人で立てる!」
「お…おお、そうか」
また変な意地を張っちゃう私。
「…?何これ?写真…?」
陸から顔を背けようと横を向いた拍子に
小さな写真たてが手にあたった。
その写真に写るのは
10人に満たない小さな子どもと一人の女性。
「これ養護施設に皆居たときの写真なんだ。
この人が俺の好きだった人。
死んじまったけどな。」
この人が
陸の好きな人。
「聞いてもないのに、何勝手に喋ってんの!
キモい!」
悔しい。
こんな大人の人が好きだったって。
陸の事を励ましたり、頼りにされたりしてたんだよね。
私は何もできてない。
私の事を励ましもらってるだけで…-