太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
…なんか
寂しいな、
いつも風邪ひいても一人だったのに
どうして
今日はこんなに心細いんだろう。
この家に居ると贅沢になるよ
陸が私のほしいものを全部くれるから。
***
「ん…」
目が覚めると随分とすっきりしていた。
風邪のせいで重くなっていた身体は熱が引いた
おかげで軽くなっていた。
「あ、起きたんだ」
今、私しか居ないはずの部屋から声がする。
ビックリして布団から身を起こして
声の主の方を見た。
-…真広だ。
唐突すぎる出来事に愕然とした。
「何で真広が…!?」
私は曇った声でそう言葉にした。
「荷物また持って来るって言っただろ。」
真広は相変わらずの冷たい目付きをしたまま
淡々と述べた。
「そ…そうか」
ふとおでこの辺りに違和感を感じ、手を置いてみると、
熱冷ましのシートが貼ってあるのに
気がついた。
?
朝はこんなのつけてなかったのに、
「……もしかして
看病してくれてた?」
「別に…、
暇だったからね。
悪い?」