太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~


***


「ただいまー、」


廊下に陸の声が響いた。


「……!?

なっ

何で彩夏のいとこが……?」



陸は真広を見て一瞬固まり、

不信な目で慌ててそう言った。



「私の事、看病してくれてたんだよ、」


と私は誤解を解く。


「そ、そうだったのか!

お前良いやつだったんだな…!」



「失礼だね、おじさん」



「真広、陸だよ」


すました顔で陸を“おじさん”と呼ぶ真広。

そんな真広に、先程教えたはずの名前を

小さな声で告げた。




「さっき聞いたから知ってるよ!

嫌味で言ったんだけど」



「あ、ごめん

嫌味の邪魔して」



「なにそれ」




「…………

お前ら仲良いなあー」


私たちの話している姿を眺めていた陸は

机に肘をつきながらそう言った。



「「どこが!?」」


陸の言葉を聞いた直後、口に出した言葉が

真広と思いきり被った。




















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