太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
* * *
行く、と決めて叔母さんの家の前に着いたのは良いが直前になって唇が震え、
顔の赤みがひいていくのが分かった。
「何その顔。心配しすぎだろ。」
「そうか、そうだな
心配しなくても良いよな…」
真広をチラッと見て私が暗示のように言うと
真広はコクりと小さく頷いて見せた。
…ガチャッ
「……!
…あら、なあに二人一緒に難しい顔して。」
思いがけない客に驚いたのか、それとも
うっとうしいと思っているのか
叔母さんは
やけにひきつった顔を私達に向けた。
「……」
その顔を見て何も言えずに縮まる私に
真広は
「母さん、彩夏が話したいんだってさ。
ちょっと話してあげたら?」
そう後押ししてくれた。
その真広の言葉を受けた叔母さんは私との
会話に応じてくれることになった。