太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~

***

「ひっ久しぶり…叔母さん」

「ええ…」


しばらく沈黙が続いた後、私は叔母さんに
自分の気持ちを伝えてみることにした。

「叔母さん、私やっぱりあの家に
帰りた「あなたが!」


叔母さんの大きな声は私の言葉を
掻き消した。


「え…?叔母さ……」


「あなたが出ていくって言うから

ほら、お金用意しといてあげたわよ」



そう言って無造作に差し出したのは薄汚れた茶色の封筒。

叔母さんは感情の無い声に笑顔。
それがだんだんと私の顔を歪ませる。


「役立たず預かってもらってるならお金くらい払わなきゃいけないものね。

そのうち、バイトでもして一人暮らししなさいよ。」



「あっ…、
あ、の…。」


私は何も言い出せなくなった。
ただ眉を潜めて冷や汗をかくしか今は出来なかった。


「今日はありがとうございました。」


小さくそう言い、私は外へと走り出した。






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