太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「お前は分かりやすいからな。」
柔らかい笑みを浮かべる陸は此方へ近づき、
手のひらを私の頭にのせた。
「べっ…つに、何もなかった!」
陸との距離に顔を赤らめ、
少し言葉に間をおいた。
「陸、私バイトしてちゃんとお金払うから。」
「は…?何言ってるんだよ」
「そっそれで、
お金も貯めて一人暮らしする。」
「彩夏、」
「私が居ると迷惑かけ「彩夏!!」
陸は必死に涙を堪える私の肩を力強く掴み、
真剣な表情で私を見た。
「金なんてどうでも良い。バイトもしなくて良い。」
「でも、それだと陸に迷惑かけるし…」
私は目をどこにうつして良いか分からず、
宛を探した。