太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~

***

ぐー…、

盛大に響いた私のお腹の音。


「ぷっ…、っあはは!

そんなに腹へったんだ?」


腹を抱えて笑う陸。


「うっうるさいな!

さっさと飯作れ!」

私は恥ずかしさで顔を赤らめ、必死に言う。


「あっ!」


陸は急になにかを思い出したかのような声を上げる。

「飯作る前に彩夏に良いもんやるよ」


「うっ…うん?」


そう言って食器棚らしき所を漁り始めた。


「あったあった」


次は見つけ出したマグカップに油性ペンで文字を書く。


私には何がしたいのか全く分からない。

その時、

陸は私の手のひらにマグカップを乗せて。


「ほら、これやるよ。

彩夏専用。」

そう笑った。


油性ペンで書かれているのは“ayaka ”の文字。


私はしばらくの間目を見開いた。


だってプレゼントなんて生まれて始めてだったから。


「…っ要らない!!」


「何でだよ!」

私の拒否発言に陸はビックリしていて。

















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