太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「おかえり!菜摘!!」

ドアを開け、その外に居るであろう人物にむけて俺は両手を広げて迎えた。



「……何。
俺改名した覚えは無いけど?」


そこで待ち受けていたのはまさかの人物。

彩夏のいとこの真広だ。


「なんだ、お前か」

その姿に俺のテンションは右肩下がり。
気分が上がるはずもないので
思いきり顔をしかめた。

「何その顔。物凄くむかつくんだけど。」


真広は無表情のまま眉だけを吊り上げ、そう言った。



「真広、また来たのか?
嬉しい」


彩夏は真広に駆け寄り、微笑んだ。


「ああ、暇だったからね」


表情を変えずに返答する真広。

やはりずっと思っていたが真広と菜摘は
どこか似ている。


落ち着いているとこなんか特に。










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