太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「んー、腹減ったなあ」
時計の指す時刻を見ながら俺はそう呟く。
「じゃあ私作る!」
「菜摘も作りたい」
彩夏と菜摘はそう名乗りを上げたが俺の顔はひきつるばかりだ。
「うーん…彩夏に作らせるのは気分が進まないが菜摘もするんなら許してやるか…」
菜摘はああ見えて割りと勉強も運動も人並み以上にできる。
きっと料理だって完璧にこなすだろう。
俺からの承諾を得た二人はバタバタと足音を立てて台所へと走って行った。
「大丈夫なの。あれ」
既に散らかり始めている台所を指指し、心配そうに真広は言った。
「ああ、大丈夫」
ドンッ!!ガシャンッ
「…な、はず……」
二人のつくった料理が魔界飯になっていません
ように。
俺はハラハラとそう願うばかりだった。
「何で見ず知らずの彩夏と住んでるの」
「え、」