死神からの贈り物


窓ガラスに耳をあて建物の中の様子を探る。


窓ガラスは寒さのせいか建物の中の湿度に相反するように白く曇らせた。



――コツ…コツ。


誰かの歩く音が窓ガラスを伝わり響いてくる。


やがて白く曇った向こう側にふんわりと柔らかい彼女の髪が靡いてるのが見えた気がしてそれを頼りにおいかけた。


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