死神からの贈り物


――なんでこんな事…してるんだろう…。


不思議とそんな気分にとらわれた。


でも追いかけずにはいられない…。

なんだかもう一度彼女を見たい気持ちにかりたてられて俺は塀を乗り越え軒下をつたい追いかけた。


「あっ…!!!


猫ちゃん!!!」



思わず呼び止められた幼き声にビクッと身体中の毛を逆立てる。



すると…目前のガラス窓が開き建物の中からふわりと風が髪を外へとなであげた。
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