猫と生きる
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その日記はそこで終わっていた。
私は祖母の遺品であるその赤い表紙の日記を閉じた。
先日、私の祖母が亡くなった。
今日はその遺品の整理のため祖母の家にやってきたのだ。
私は小さい頃から祖母によく遊んでもらっていたが、正直祖母にはよく分からないことが多かった。
祖母の家には猫がたくさん集まる。
そして、たまに祖母はその猫を抱き上げて自分の額と猫の額を合わせるのだ。
一体何をしていたのだろうか。
そして、額を合わせ終わるといつも何かしらの表情をするのだ。
まるで、猫と何かが通じたかのように。
そんな訳で、祖母には謎が多かった。
今日ここに来たのはそんな祖母のことを知るためでもある。
そして祖母の何かを知る手がかりがあればと思い遺品を整理していたらこの赤い表紙の日記を見つけたわけだが…
読んだらますます祖母のことが分からなくなった。