猫と生きる
「ぬ、ぬー…」
抗議の意も兼ねて一声鳴くと、ばーさんが俺の頭を撫でる。
「今日からあなたはぬーちゃんね。」
ぬーちゃん…
ぬーちゃんって…
鳴かなきゃよかった。
どうせならもっとかっこいい名前つけろよ。
ブラックハリケーンとか。
そんな訳で、俺はこのばーさんに飼われることになったのだ。
ばーさんは不思議な人だった。
ばーさんの周りにはなぜかたくさんの猫が集まる。
ばーさんの家は猫たちの集会所になっていた。
ばーさんの家に集まる猫たちはみんな優しくいい奴ばかりで、俺はすぐに馴染むことができた。
その中でも、俺は一匹のメスの猫と仲良くなった。