猫と生きる
気がついた時には、俺はあの女子大生と暮らすことになっていた。
念願の女子大生との生活なのに、俺の心は晴れない。
きっとまた、俺は死を経験するのだ。
次は俺が死ぬのか、それともまた俺が残されるのか、それはまだ分からない。
「ぬー…」
ぬーちゃんという名前も、悪くないのかもしれない。
今でもたまに、あのばーさんの声がどこからか聞こえてくる気がした。
優しくて、温かい。
もっと一緒にいたかったな。
これからもきっと俺は、
ヒトと生きる。
ヒトと生きる 終