猫と生きる
あれから、雪見さんは完全に姿を消してしまった。
誰も雪見さんの姿を見た人はいない。
1度雪見さんの家を訪ねてみようということになったが、店長が預かっていた雪見さんの履歴書の住所は偽物だった。
履歴書に書かれた高校に連絡してみたが、雪見日菜子という生徒は存在しないらしい。
俺たちは本当になにも雪見さんのことを知らなかったということだ。
なぜ、彼女は嘘の履歴書を出したのだろう。
なぜ彼女は姿を消してしまったのだろう。
結局、俺は何もわからなかった。