猫と生きる
先生から逃げるように、私はランドセルを背負って教室を出ます。
本当は、もう少し遅くに学校を出たかったけど、仕方がないことです。
まだ校庭で遊んでいる多くの生徒を横目に、私は校舎を出ました。
まだ外はそんなに暗くはなってはいなくて、私の他にも、たくさんの生徒が下校していました。
家に帰ったらどうしよう。
私は家があまり好きではありません。
少し前までは、すごくすごく大好きだった私のお父さんとお母さん。
でも今は、なんだか好きにはなれません。
正確に言うと、あの2人の出す雰囲気が好きになれないのです。