猫と生きる
私はベンチで考えました。
私のこれから…
男の子のお母さんは悪魔だって、お母さん言ってたな。
だから男の子は昨日家に入ることをためらっていたのかな。
あの男の子は、お母さんとうまくいってなかったのかな。
男の子のお母さんがいなければ、私のお母さんはおかしくならなかった?
お父さんはどこかへ行ったりしなかった?
私はベンチから立ち上がりました。
私のすべきことがはっきりと見えたからです。
私は、男の子を守りたい。
彼を助けたい。
私の足は、まっすぐあの家へ向かっていました。
私の家の、斜め向かいの家。
あの男の子の家に。