猫と生きる
状況は最悪だった。
人質になっている吉田直也と目が合った。
吉田直也は笑顔を見せた。
大丈夫とでも言いたいのだろうか。
いつ殺されてもおかしくないのによくこんなにヘラヘラとしていられるな。
ある意味で尊敬するわ。
なかなか用意されない金、吉田直也や男性の乱入に犯人はかなり苛立っている様子だった。
「早くしろ!!」
犯人は叫ぶ。
「でないと…」
犯人は吉田直也の首にナイフを押し当てた。
吉田直也が表情を歪ませる。
吉田直也の首筋から血が流れた。
「あと5分以内に金を用意しろ!できないならこの男は殺す!」
そんな…
あと5分なんてめちゃくちゃじゃない。
しかも、関係ない吉田直也が殺されてしまう。
どうしたら…
「うわ!なんだこいつら!!」