猫と生きる
気がつくと、私の足元にはここで暮らしている猫たちが集まってきていた。
「期限は恐らく3日。それ以上はたぶん、この子の体がもたない。」
「わかりました。」
迷っている暇なんてない。
雪見さんは私の命の恩人だ。
それに…
『守らなきゃ』
そう言った雪見さんの表情が忘れられなかった。
彼女は、人生に意味を持って、目標を持って生きている目をしていた。
私みたいな、今の生活がつまらなくて、とくに目標もなく、やりたくもないアイドルを続ける私とは違った。
彼女にお礼を言いたい。
そして、彼女と話したい。
そう思った。
「私、やってみます。」
私はそう答えていた。