猫と生きる
その後、絹代さんは私を駅まで送ってくれた。
猫たちも着いてきている。
「私も私なりに頑張ってみるよ、お互い頑張りましょう、夏樹ちゃん。」
「はい。雪見さんのこと、よろしくお願いします。」
「ええ。」
ここで、私はずっと気になっていることを聞いてみることにした。
「絹代さんは、どうしていろいろ詳しいんですか?猫が中にいるだとか…」
すると絹代さんはいたずらっぽく微笑んだ。
「秘密よ。」
私は絹代さんと別れ、1人電車に乗った。
猫を集める、か。
とりあえず、今日は計画を立てるつもりだ。
絹代さんは、50匹ほどいれば大丈夫だと言っていた。
絹代さんの家に集まっている猫で約10匹…
あと40匹集めなくてはならない。
でも、少しならあてはあった。
それと、猫を集める方法が一つ。
もし出来なければ、雪見さんは死んでしまう。
私は両手をぎゅっと握りしめた。
幸い、一年間アイドルをがんばったご褒美として、明日と明後日は休みが取れている。
私は携帯を取り出し、メールを開いた。
電話帳から、マネージャーのアドレスを開き、メールを送った。