猫と生きる
「よかった、ありがとう。」
「いえ…」
またあの男の家に行くのか…
「それで、俺は何に協力すればいい?」
そうだった、吉田直也に気を取られて忘れかけてたけど、月元さんに手伝ってほしいことがあったんだった。
本当は、ペットショップの猫を貸してもらえないかと思ったけど、冷静に考えたら売り物なわけだし、難しいだろう。
月元さんは猫と話せると言っていた。
それなら、あれを頼もう。
私は月元さんにあることをお願いした。
「え、すごいな。さすが南さんだ。」
「いや…成功するかわからないですけど。」
「大丈夫だよ!南さんならきっとうまくやれる。」
月元さんは私のお願いを快く聞いてくれた。