掻きむしった心臓。


少し重くて錆び付いた扉を全身で押すと


太陽の光が眩しく思わず目を細めた。
サラサラと心地のいい風がスカートを揺らし、スカイブルーの空があたり一面に空がひろがっていた。


まるで全てを吸収してくれそうなくらい気持ちいい。




そいつは、柵から身を乗り出し学校周辺の平凡な町並みを眺めていた。



あたしはゆっくりとそいつの後ろ姿に近付く。


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