掻きむしった心臓。






「ここ、気持ちいいだろ」




あと数歩で手が届くくらいの距離。


「……あたしのこと気付いてたの?」

「俺を侮るなっつーの」

彼は振り向いてイヒヒと笑う。
あたしは肩をすくめて彼の隣に立つ。



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