捨てる恋愛あれば、拾う恋愛あり。
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「ま。琴音ってば、かわいいんだから。恋する乙女ね~」
「!!酷い……っ!悩んでるのに!」
こんなことを相談できるのは叔母だけで、私は叔母の旦那さんがいない隙を狙って、ある平日の夜に叔母の家を訪れた。
「もう、嫌~どうしよう~」
「三浦くんに素直な気持ちを言えばいいじゃない。“惣介さんのことが好きでどうしたらいいかわかりません”って」
「!!!言えるわけないじゃない!!!ていうかそれ、完全な告白だし!」
「告白すればいいでしょう?どうせ結婚するんだし、告白されて嫌な男なんていないわよ。琴音は自分のこと“私なんて”って言うけど、一般的に見ると結構イケてると私は思うわよ~。そんなに心配しなくても、きっと大丈夫よ」
叔母は手を上下にぱたぱたと動かしながら、けらけらと笑う。
でも、私は笑えない。
「簡単に言うけど……、いろいろ問題があるって気付いたの」
「問題なんてないでしょ?結婚するんだから」
「……違うよ。結婚をするかもしれないからこそ、私の気持ちは下手したら、惣介さんを困らせるんじゃないかって思うの」
「困らせる?何で」