航平さんと雨芽ちゃん


「えっ、家に一緒に行くって事?
いや、やめといた方が良いよ。
怖いから、本当に。」
「でも、いずれは挨拶に行かないといけないんだから。
今でも今度でも変わらないと思う。
俺も覚悟決めるわ。」
「まぁ、私は航平がいた方が落ち着くけどね。」
雨芽は口ではやめるよう言ってたけど、内心嬉しそうだった。


「ありがとう、航平がいてくれたら心強い。」
「一緒に居るから、ちゃんと言いたい事言って来い。」
「うん。
でも、その前に…。」
「ん?」
「クリスマス。
もうすぐでしょ?
一緒にその日は楽しんでからにしよう。」
「あぁ。
何かいろいろあってバタバタしてたから忘れてた。」


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