航平さんと雨芽ちゃん
何が好きでどうしたいとかももっと聞きたい。
だからもっと自分の感情をさらけ出せって言ったんだ。
きっと今まで我慢し過ぎたせいで、分からなくなってるんだと思う。
だから、少しずつ引き出せるよう一緒に居て手伝おうと決めた。
「はい。」
「えっ、」
2日前に買いに行ったプレゼントを差し出した。
「プレゼント。
雨芽に似合うと思って。」
「ありがとう…。」
そうお礼を言った雨芽の瞳からキラキラ輝くものがこぼれ落ちた。
宝石より純粋で綺麗な涙。