航平さんと雨芽ちゃん
結婚観と家事修行
航平side
ゆっくり風呂に浸かってあがったら、もう雨芽は布団にくるまって首から上だけ出して眠っていた。
TVは切られてるのに、何故か電気はついたままになっていた。
ただの消し忘れかと思って、俺は電気を消して寝室で眠りについた。
「航へーい!
起きてー??」
「んっ…今何時だよ。」
「8時半。」
「折角の休みなんだからもう少し寝かせろよ。」
「いやぁ、そうしてあげたいのはヤマヤマなんだけど、リビングに置きっぱなしになってた航平の携帯が何度も鳴ってたよ??」
「あぁ…。」
休みに急に起こされて不快だったけど、理由を聞けば何度も鳴る着信音に雨芽も起こされたのかと思うと、ちょっと申し訳なくなり、雨芽が持ってた俺の携帯を受け取った。
着信相手は…お袋だった。
「もしもし、航平。
アンタ、何で直ぐに電話出ぇヘんの?」
「何だよ、朝っぱらから。」
折り返しかけると、起きたばっかりの俺にはきつい関西弁の大きな声で話しかけられ、少し携帯を耳から離す。