航平さんと雨芽ちゃん
「航平。
もう終わった??」
「ん?あぁ。」
「今日良い天気だよ??
洗濯しないの??」
「まぁ、やらなきゃダメだけど眠くて面倒くさい。」
「じゃあ私やる‼」
「えっ?はぁ??
いや、ちょっ、待て待て‼」
部屋の入り口ドアから顔を出して聞いてくる雨芽は、そのもともとのビジュアルの良さから光が当たって更に綺麗に見えた。
だけど、また不吉な事を言い出して、俺を驚かして颯爽と行ってしまったので一気に目が覚めて慌てて追い掛けた。
「雨芽、やめろ!」
「えぇ、どうして??」
「昨日の失態忘れたのか?
それに、洗濯した事あるのか??」
「あぁ…そうだった。
洗濯した事ない。」
「俺がやるから。
ちゃんと見たり調べて、覚えてからにしろ。」
脱衣所の洗濯機のそばで洗剤の箱を持ってる雨芽の腕を危機一髪で捕まえ、何とか暴挙を防ぐ事が出来た。