航平さんと雨芽ちゃん
「仕事では問題ない。」
「そう。
それなら家??」
「まぁ…。」
自販機でコーヒーを購入して、隣に座った本宮にぼかして話すと、アッサリ当てられた。
「何?
どういう問題??」
「拾いもんしたんだ。」
「犬?猫??」
「ううん。
人間のメス。」
「えっ、何?
危ない話??」
俺の話を聞いて、本宮は驚いていた。
まぁ、今までの俺なら有り得ない事だからな。
しかも、ペットじゃなく、人間の女の子だし。
「いや、もう子供じゃないから。
でも、かなり変わったやつ。」
「そうなんだ。
大丈夫なの?」
「バイトが見つかって、住むとこ決まるまでだから…大丈夫なんじゃないか。」
「菊田くんもわりと変わってるよね。
ある程度人と距離を置いて付き合ってるのに、急に知らない子を自分のテリトリーに入れたり。」