もし君が私の前からいなくなってしまったら。




「でもさ?お姉ちゃんが死んで喜ぶ人なんかいないと思うよ。残された人の気持ちはお姉ちゃんが1番知ってるんじゃない?」


な、なんで知ってるの…?


「なんでそのこと知ってるのよ。第一私のこと必要としてくれる人なんていないよ!」


私のこと必要としてくれてたのは晴樹だから。


「家族は絶対、お姉ちゃんのこと必要としてくれてるよ。それに、僕だってお姉ちゃんが必要だから!」


光生くんが私を必要としてる?

初対面なのに…


「で、でも…私、わ…たし」


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