もし君が私の前からいなくなってしまったら。


晴樹はそう告げると自分の教室へ帰ろうとする。


だから私は晴樹の腕をつかんだ。


「待って…よ。私なんかした?しちゃったならごめん。だから、一緒にお昼食べよーよ。」

お願いッ…晴樹

そんな冷たくしないでよ


「ごめん…。葉月、ごめんな。」


葉月ごめんな。この言葉はあの日晴樹が死ぬ前に私に言った一言と同じだった。



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