もし君が私の前からいなくなってしまったら。
だんだんどのクラスも帰りのHRが終わったようで玄関もガヤガヤし始める。
晴樹まだかなー。
あ!あの明るい茶髪は間違いなく晴樹だ!
「は、晴樹!」
私は足早で晴樹のとこに行く。
「なに?」
だけど、晴樹は目も合わせてくれない。
「晴樹、私「プルルルルルー♪プルルル♪」
そっか、あの日も電話がきて私は言いたいことを言えなくなったんだ。
だけど、今日は電話には出させない。
仕事の電話だとしても出させないから!
そうじゃなきゃ、私がここまできた意味がなくなっちゃうよ。