きみとぼくと、世界と【短編】



きみが世界から文字通り消えた日。


その日ぼくは珍しく朝早くに目が覚めたんだ。


信じられないだろ?


あの、揺すっても叩かれても目を覚まさないほど寝坊助のぼくが、自分で、しかも鳥たちが朝の挨拶を交わす時間に目を覚ましたんだよ?



だけど何も理解できてないぼくは時計だけを確認してまた夢の世界へ戻ってしまったんだ。
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