恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

“身長があったらもっと球が伸びるのにな”


そう言っていたお父さんの予感は的中して、大きな体から振り下される球には大抵のバッターは手も足も出ない。


コントロールだって、並大抵じゃない。


パワーもあるから、打力も半端ない。


"練習は嘘をつかない"


佑真はそう言って、どんなことがあっても、昔から素振りと投球練習は毎日欠かさなかった。


……この3年間も、一生懸命練習してきたんだろうな。


そう思わせる佑真の活躍ぶりに、すぐに“城山の怪物”なんてあだ名がついてて笑っちゃった。



そして。


ずっと心の中で燻っていたモヤモヤに、たった1日で答えが出た。






あたしは佑真が好きだったみたい。


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